海と船の企画展 「台風との斗い・洞爺丸はじめ5青函連絡船遭難記録」final

今年も、忘れ得ぬ日が近づいてきました。

私どもでは、昨年度より、洞爺丸事件関連事業として、摩周丸での企画展開催、昭和30年青函局発行「台風との斗い(青函連絡船遭難体験記録)」の復刻、企画展の内容をまとめたパンフレットの制作等を行ってまいりましたが、その最後として、海と船の企画展「台風との斗い・洞爺丸はじめ5青函連絡船遭難記録」を函館・東京で同時開催します。

名称:海と船の企画展「台風との斗い・洞爺丸はじめ5青函連絡船遭難記録」
会期:2011年9月4日(日)~30日(金)
函館会場:函館市青函連絡船記念館摩周丸
北海道函館市若松町12番地先 TEL0138-27-2500
東京会場:船の科学館・羊蹄丸
東京都品川区東八潮3番1号 TEL03-5500-1111
主催:特定非営利活動法人語りつぐ青函連絡船の会
共催:財団法人日本海事科学振興財団・船の科学館
助成:日本財団 (この企画展はボートレースの交付金による日本財団の助成金を受けて実施します)
内容:解説パネルの展示。函館会場ではビデオの上映も行います。また、期間中の土日祝日は、東京会場でも図書・グッズの販売を行います。

1954(昭和29)年9月26日、台風15号により洞爺丸、第十一青函丸、北見丸、十勝丸、日高丸の5隻の青函連絡船が沈没、あわせて死者・行方不明者1430人という青函連絡船史上最大の海難が発生します。

台風15号が、のちに洞爺丸台風と呼ばれるようになったこともあり、洞爺丸1隻だけが嵐の中を航行して沈没したと思っている人も多いのですが、事実は違います。5隻の連絡船は、運航を休止し、函館港に錨をおろして避泊した状態で遭難しました。

もちろん、ただ台風が行きすぎるのを待っていたわけではありません。それぞれの船は、でき得るかぎりの気象情報を収集し、最善と考える判断を行い、最悪の事態に備え、最後まで操船につとめ、そして力つきました。

これは、その記録です。