海と船の企画展「台風との斗い・洞爺丸はじめ5青函連絡船遭難記録」

1954(昭和29)年9月26日、台風15号により洞爺丸、第十一青函丸、北見丸、十勝丸、日高丸の5隻の青函連絡船が沈没、あわせて死者・行方不明者1430人という、青函連絡船史上最大の海難が発生します。

台風15号が、のちに洞爺丸台風と呼ばれるようになったこともあり、洞爺丸1隻だけが嵐の中を航行して沈没したと思っている人も多いのですが、事実は違います。5隻の連絡船は、運航を休止して函館港に錨をおろし避泊したうえで、遭難しました。

もちろん、ただ台風が行きすぎるのを待っていたわけではありません。それぞれの船は、でき得るかぎりの気象情報を収集し、最善と考える判断を行い、最悪の事態に備え、最後まで操船につとめ、そして力つきました。この企画展は、その記録です。

会期:2010年9月26日(日)~2011年6月30日(木)
会場:函館市青函連絡船記念館摩周丸 3Fギャラリー
主催:特定非営利活動法人語りつぐ青函連絡船の会
助成:日本財団 (この企画展はボートレースの交付金による日本財団の助成金を受けて実施します)