シンポジウム「メディアとしての青函連絡船・産業遺産」

摩周丸では、2008年6月に「青函連絡船と北海道の産業観光」をテーマにシンポジウムを開催いたしましたが、今回は「メディアとしての青函連絡船・産業遺産」をテーマに開催します。

青函連絡船や産業遺産が「メディア」とは、いささか奇異に感じられる方も、おられるかもしれません。しかし、遺跡にしろ文化財にしろ、それらは過去から現在、未来へ向けて、なんらかの「メッセージ」を発信しているわけで、その意味で、産業遺産はメディアそのものです。

記念館となった摩周丸も、青函連絡船の歴史・文化・技術を今に伝えるメディアであり、人や貨物とともに情報や文化、心(こころ)も運んだ青函連絡船も、本州と北海道を結ぶメディアだったといっていいでしょう。

また、産業遺産は、過去からだけメッセージを発信しているわけではありません。再構成された資料・展示物とその解説、企画展やイベント、説明員等から、現在も新しいメッセージが発信され続け、見学者はそれらを受け取るとともに、感想・思い出・感情・見識を語り、自らもまた新しいメッセージを発信していきます。

「メディアとしての産業遺産」、この視点から、「摩周丸」の明日(可能性)を探ります。

シンポジウム ~摩周丸の明日を考える~
メディアとしての青函連絡船・産業遺産


基調講演「語りかける青函連絡船」金澤寛太郎(メディア評論家)

パネルディスカッション「メディアとしての産業遺産・摩周丸」湯川れい子(音楽評論家)/須田寛(全国産業観光推進協議会副会長)/西尾正範(函館市長)ほか

アトラクション 小田桐陽一のカリンバ演奏(15時ころ。参加券なしでも鑑賞可)
  • 日時:2010年6月12日(土)14時~17時
  • 会場:函館市青函連絡船記念館摩周丸 3階サロン
  • 参加費:無料。ただし、摩周丸入館料(一般500円。年間券も可)と「参加券」が必要です。参加券は摩周丸窓口で6月1日から配布します。電話(0138-27-2500)・ファクス(27-2550)でも予約を受け付けます。
  • 主催:特定非営利活動法人語りつぐ青函連絡船の会