「青函連絡船と北海道の産業観光」シンポジウム

企画趣旨
北海道は、アイヌ文化は別として、伝統的文化・産業の蓄積が少ないところに近代産業が築かれていったため、「近代化産業遺産」が比較的純粋な形で残り、また、欧米から直輸入された機械・技術も近年まで使用され、いまも数多く残されています。

北海道人にとって「近代化産業遺産」は、けっして遠い過去の思い出ではありません。それは、つい昨日まで利用していたものであり、生活を支えていたものです。しかし、新しもの好きの北海道人の性格もあってか、あまり省みられないのは残念です。

青函連絡船摩周丸をはじめ、北海道の炭鉱、鉄道、港湾、諸工場、農漁業機械等遺産は、世界に誇れる産業遺産です。

本年は、1908年3月7日の比羅夫丸就航により国鉄青函航路が開設されてから満100年の年です。また、1988年3月13日の青函トンネル開業にともない、青函連絡船が終航となって、満20年の年でもあります。奇しくも洞爺湖サミットも開催されます。サミット諸国は当然「産業遺産」に対する理解も高く、「青函連絡船」や「北海道の産業遺産」をアピールする絶好のチャンスと考えます。

本シンポジウムの開催が、「産業遺産」に対する函館市民・北海道民の理解を深め、「産業観光」を「自然」や「食」に続く北海道観光の柱に育てる一助となれば幸いです。

概要
名称:~摩周丸 ひかり ふたたび~「青函連絡船と北海道の産業観光」シンポジウム
日時:2008年6月14日(土)15時~17時30分(当日の摩周丸開館時間は13時~18時)
会場:函館市青函連絡船記念館摩周丸 3階サロン(函館市若松町12番地先 TEL0138-27-2500)
内容:「青函連絡船と函館・北海道の産業観光」をテーマに、講演とパネルディスカッションを行う
参加費:無料。ただし、摩周丸の入館料が必要(一般500円、児童・生徒250円。年間パスも可)。参加申込は、電話(0138-27-2500)またはファクス(0138-27-2550)で

主催:特定非営利活動法人語りつぐ青函連絡船の会
後援:北海道、函館市

進行予定
15時00分 主催者挨拶
15時10分 高橋はるみ北海道知事メッセージ
15時20分 基調講演「青函連絡船摩周丸と産業観光」須田寛(全国産業観光推進協議会副会長・JR東海相談役)
15時50分 休憩
16時00分 パネルディスカッション「青函連絡船と函館・北海道の産業観光」 パネラー:須田寛/西尾正範(函館市長)/湯川れい子(音楽評論家・環境省中央環境審議会臨時委員)、コーディネーター:山岡通太郎(元日本ナショナルトラスト理事長)
17時30分 閉会