シンポジウム「摩周丸とクルーズ船」

名称:青函連絡船111年・若松新埠頭供用開始記念シンポジウム「摩周丸とクルーズ船 保存船のある港――その価値と活用」

日時:2019年8月1日(木)14時~17時30分

会場:函館市青函連絡船記念館摩周丸 3階サロン

参加費:無料。ただし摩周丸の通常入館料が必要(一般500円、児童・生徒250円)

定員:50人(座席数)、立ち見可

主催:特定非営利活動法人語りつぐ青函連絡船の会

問合せ:函館市青函連絡船記念館摩周丸 電話0138-27-2500

[プログラム]
14:05~14:35 基調講演:小堀信幸(船の科学館学芸部調査役、日本海事史学会理事)
14:40~15:10 特別講演:須田寛(鉄道友の会会長、JR東海相談役)
15:20~17:25 パネルディスカッション
コーディネーター:湯川れい子(音楽評論家・作詞家)
パネラー:石井幹子(照明デザイナー)/伊藤千尋(国土交通省函館港湾事務所長)/小堀信幸/須田寛

※シンポジウム終了後、懇親会を予定 (17:40~18:40。その後花火鑑賞)

[企画趣旨]
1908年から1988年までの80年間にわたり、本州と北海道を結ぶ大動脈として活躍した青函連絡船は、1988(昭和63)年3月13日、その役目を青函トンネルにゆずり、終航しました。

翌1989(昭和64)年は平成元年で、青函連絡船はまさに昭和とともにその使命を終えたわけですが、1989年は、日本にクリスタルクルーズジャパン(郵船クルーズ)などクルーズ会社が設立、「おせあにっくぐれいす」「ふじ丸」が就航、専門誌「クルーズ」「船の旅」も創刊され、クルーズ元年と呼ばれました(1990年には元青函連絡船十和田丸を改造した「ジャパニーズ・ドリーム」も就航)。

あれから30年、2018年(1月~12月)のクルーズ船の日本寄港回数は2928回(前年比5.9%増)と過去最高となりました(訪日クルーズ旅客数は前年比3.3%減の245万人)。そして、2019年、元号も平成から令和へと代わりました。

函館では、旧青函連絡船「摩周丸」が係留・保存・公開されている若松埠頭に、あらたにクルーズ船用の桟橋が建設され、2019年4月16日から供用開始されました(暫定。現在のところ4万総トンクラスまで、将来的には12万総トンクラスまで着岸可)。

2019年度(4月~11月)、函館では52回のクルーズ船寄港が予定されており、うち19回が若松埠頭、摩周丸となりに着岸します。これにともない、摩周丸でもUW旗掲揚や長三声の汽笛吹鳴など、あらたな取り組みをはじめています。

そこで、本シンポジウムを開催し、保存船の現代的活用法を探り、その価値を再確認して、クルーズ船新時代に向け、「保存船のある港」のアドバンテージをアピールします。