函館駅で摩周丸就航50年記念パネル展を開催

摩周丸は、今から50年前の1965年6月30日、前年(1964年)から続々と就航した「津軽丸型連絡船」の第5番船として、国鉄青函航路に就航しました。

津軽丸型連絡船は、1954年に起きた、台風で5隻の連絡船が沈んだ洞爺丸事件をふまえ、安全性に最大限、配慮したばかりではなく、あらゆる部分で航行の自動化を進めた高速・近代化船で、その高性能ぶりから、同じ年に走りはじめた新幹線になぞらえ、「海の新幹線」と称されました。

青函連絡船は青函トンネルの開業とともに終航となりましたが、青函トンネルは新幹線規格で建設されており、本来であれば、青函連絡船はその役目を北海道新幹線に譲るはずでした。

以来28年、来年3月の北海道新幹線の開業で、ようやくそれが実現します。

ここで、もう一度、青函連絡船の果たした役割を思い起こし、新幹線時代の本州-北海道間輸送について考えます。

摩周丸就航50年記念「青函連絡船から新幹線へ」パネル展
  • 会期:2015年8月7日(金)~18日(火)10時~18時
  • 会場:函館駅2階多目的ホール(入場無料)
  • 展示内容
    1. 青函連絡船100年
      1908年の開航から1988年の終航までの青函連絡船の歴史と、その後の連絡船について解説します。※2007年度企画展「青函連絡船100年」の改訂版
    2. 台風との斗い・洞爺丸はじめ5青函連絡船遭難記録
      1954(昭和29)年9月に起き、青函トンネル建設の契機となった洞爺丸事件を解説します。※2010年度企画展「台風との斗い」の改訂版
    3. みんな知ってる!? 新幹線なんでも教室
      新幹線とはどういう乗り物なのか。知っているようで知らない新幹線のしくみと現況を解説します。※JR北海道函館支社制作の冊子「みんな知ってる!? 新幹線なんでも教室」の北陸新幹線開業を反映した最新改訂版(初版2004年)
    4. 函館市青函連絡船記念館摩周丸の紹介DVD(摩周丸イメージソング「心の宝物」と「Dreaming 私の摩周丸」をBGMに使用)の上映
    5. 元乗組員が録音した摩周丸現役時代の音源集の放送